2012/04/01(公開:1970/01/01)
ヨーロッパの芸術家達を驚かした技法 「KATAGAMI Style──世界が恋した日本のデザイン」(三重)
三重県立美術館で開催される、19世紀に世界へ影響を与えた日本の伝統工芸である「型紙」をテーマにした展示イベント
◆日本の文化が世界に進出した19世紀末~20世紀頭、西洋に伝来した「型紙」を取りあげた展示会。19世紀後半には日本の美術品や文化は万国博覧会などで西洋人の目に触れ、驚きを持って迎えられます。ヨーロッパのアーティスト達は、日本芸術の精緻な技術、デザイン、斬新な構図などに強い影響を受け、作品にも色濃く反映させます。その影響はジャポニズムと呼ばれています。
ジャポニズムで有名なのは、絵画の分野の「浮世絵」などです。しかし工芸の世界では、今日まで注目される機会はあまり無かったと言えるでしょう。
その工芸の分野のうち「型紙」が今回の展示のメインです。日本の着物の制作、染織品の文様染といった特殊な表現に使われてきた伝統工芸「型紙」は、海を渡って当時の美術工芸改革運動に影響をを及ぼしました。
日本の型紙が海外へと浸透し、日本での用途「染織」を超えた解釈により、新たな境地を切り開く様を400点の作品から見ていきます。
◆休館日・・・月曜日(ただし7月16日と8月13日は開館です)
(2012/3/30 時点の情報)