2012/04/26(公開:1970/01/01)
大谷寺 大谷磨崖仏(栃木)
御止山は凝灰岩で出来た山で、その洞穴の壁面に磨崖仏が彫られている。千手観音像、伝釈迦三尊像、伝薬師三尊像、伝阿弥陀三尊像など、10体の塑像がある。千手観音像が今の大谷寺の本尊となっている。大谷寺は日本有数の洞窟寺院であり、また大谷磨崖仏は学術面からみても非常に貴重なものである。1926年(大正15年)国の特別史跡に、1961年(昭和36年)国の重要文化財にも指定された。
イベニアスタッフ:なずな「810年(弘仁元年)に、この洞窟に空海が千手観音を刻んだことからお寺が始まったとも伝えられています。昔は洞窟に彫られた仏像には、金箔や色が塗られていたそうです。磨崖仏が造られるよりもっと昔の縄文時代の頃、洞窟で人が暮らしていた形跡もあるそうです(大谷岩陰遺跡)」