2013/04/12(公開:1970/01/01)
冬季特別展「百花繚乱 大正の日本画」
足立美術館で開催されている大正時代の日本画をテーマにした展示イベント
◆暑く厳しい日本の夏。古来、私たちは暑い夏を乗り切るために、様々な工夫をしてきました。打ち水をして暑さをやわらげたり、家の建具を取り替えることで風通しを良くしたり、また風鈴の音色に耳を傾けて涼を感じるなど、暑さと上手に付き合ってきたのです。そこには絵画も大きな役割を果たしています。海や湖など、水辺の風景を描いた作品を観ると、水の冷たさや清々しい風を感じることができます。また、あえて夏に雪景色の作品を掛けることで、ひんやりとした気を感じることもできるでしょう。
当館では竹内栖鳳や川端龍子、榊原紫峰ら近代日本画壇を代表する画家たちの作品を多く所蔵しており、その中には、こうした涼しさを感じさせる作品が少なくありません。本展では、豪快に流れ落ちる滝や清らかな水のある風景、さらには雪が深く降り積もる冬の景色など、暑い夏に涼を感じる日本画を展示いたします。日本画を通して、美術館で涼しいひとときをお過ごしください。
(2011/11/11 時点の情報)